☀️熱中症対策の薬と注意点|「頭痛薬はNG?」片頭痛との見分け方も薬剤師が解説!

☀️熱中症対策の薬と注意点|「頭痛薬はNG?」片頭痛との見分け方も薬剤師が解説!

「暑さで頭が痛い…とりあえず鎮痛薬?」
実はそれ、熱中症には逆効果かもしれません。

熱中症は、単なる「暑さ」ではなく、体温調節機能の限界突破。
薬で対処できる場面もありますが、使い方を間違えると悪化することも…!

今回は、薬剤師の視点から「熱中症に使える薬」「注意すべき薬」「片頭痛との見分け方」「意外な豆知識」をまとめました💊


🧠熱中症ってどんな状態?症状と対処法

熱中症は、体温調節がうまくいかず、体に熱がこもってしまう状態。
重症度によって症状と対処法が異なります[¹]

重症度 主な症状 対処法
軽度 めまい・立ちくらみ・筋肉痛・大量の汗 涼しい場所で休む・水分補給・体を冷やす
中度 頭痛・吐き気・倦怠感・虚脱感 医療機関の受診を検討
重度 意識障害・けいれん・高体温 救急搬送・点滴治療が必要

📌豆知識:熱中症のリスクは「気温」より「湿度」が危険!
湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温が下がらない=熱がこもる状態に[¹]


💊熱中症に使える薬は?市販薬・漢方薬の活用法

意外かもしれませんが、漢方薬が熱中症対策に強い味方になることも[⁴]

漢方名 効果 使い方
五苓散(ごれいさん) 水分代謝調整・むくみ・頭痛 予防・初期症状に
竹葉石膏湯 体の熱を冷ます・口渇 ゼリー剤で服用しやすい
補中益気湯 倦怠感・疲労回復 回復期におすすめ

💡豆知識:五苓散は「二日酔い」にも使われる万能薬![⁴]

  • オーエスワン:水分+電解質を効率補給[¹]
  • 塩分タブレット:外出時の塩分補給に
  • 冷感タオル・ネッククーラー:首元を冷やして体温調整

⚠️注意が必要な薬|熱中症リスクを高める可能性も!

以下の薬は、体温調節や水分バランスに影響するため、注意が必要です[²]

薬の種類 注意点
抗コリン作用薬 頻尿薬・乗り物酔い薬・一部抗うつ薬 汗を抑え、体温調節が困難に
β遮断薬・α遮断薬 高血圧・心疾患・前立腺肥大の薬 血圧低下で体温調節に影響
利尿薬・緩下剤 高血圧・便秘治療薬 水分排出で脱水リスク増
睡眠薬・精神安定剤 睡眠導入剤・抗不安薬 体温調節機能に影響

📌注意:自己判断で服薬を中止するのは危険です。必ず医師・薬剤師に相談を![²]


🧠熱中症?それとも片頭痛?見分け方のポイント

「ズキズキする頭痛…これって熱中症?それともいつもの片頭痛?」
症状だけで見分けるのは難しいですが、以下のポイントが参考になります[⁵]

項目 熱中症の頭痛 片頭痛
発症状況 高温多湿の環境下で活動後に出現 特定の誘因(光・音・ストレス・月経など)で発症
痛みの特徴 ズキズキ・ガンガンと拍動性。全体的に重い 片側性が多く、ズキズキと強い痛み
伴う症状 吐き気・嘔吐・倦怠感・めまい・脱水 光・音過敏・閃輝暗点・嘔気
改善方法 涼しい場所+水分・塩分補給で改善 安静+鎮痛薬(トリプタンなど)で改善

📌豆知識:熱中症の頭痛は「全身症状を伴う」のが特徴。
片頭痛は「頭痛単独で起こる」ことが多く、光や音に敏感になるのがポイントです[⁵]


🚫熱中症時に避けたい薬|頭痛薬・解熱剤はNG?

熱中症の体温上昇は「発熱」ではなく「外気温によるもの」。
そのため、解熱剤(アセトアミノフェン・NSAIDs)は効果がないどころか逆効果になることも[³]

📌豆知識:首元・脇・太ももなど「太い血管が通る部位」を冷やすと、体温が効率よく下がる![¹]


🧑‍⚕️薬剤師からのメッセージ

熱中症は「予防」が何より大切です。
薬を使う場面では、症状の見極めと薬の選び方が重要。
そして、普段飲んでいる薬がリスクになることもあるため、夏場は服薬管理にもひと工夫を。

「この薬、暑い日に飲んでも大丈夫?」
そんな疑問があれば、遠慮なく薬剤師にご相談ください😊


📚参考文献一覧

  1. [1]熱中症ゼロへ|日本気象協会
  2. [2]厚生労働省|熱中症予防情報
  3. [3]AskDoctors|熱中症と頭痛薬の関係
  4. [4]日本薬学会|漢方薬の熱中症応用
  5. [5]日本頭痛学会|片頭痛と熱中症の鑑別

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