【保存版】災害時の薬の備え方|お薬手帳・分包・ジェネリックの活用法【佐賀関火災に学ぶ】

【保存版】災害時の薬の備え方|お薬手帳・分包・ジェネリックの活用法【佐賀関火災に学ぶ】

「薬が手元にない」「何を飲んでいたか分からない」
──災害時にそんな状況にならないよう、今できる備えを考えてみませんか。

2025年11月18日、大分市佐賀関で発生した大規模火災では、170棟以上の住宅が焼失し、現在も69世帯108人が避難生活を続けています
この火災では、DMAT(災害派遣医療チーム)や薬剤師も現地に入り、現在も避難所での医療支援や服薬支援が継続しています

この記事では、薬剤師の視点から「災害時に薬で困らないための備え方」をご紹介します。
こうした災害対応の事例や公的ガイドラインから得られる教訓をもとに、いざというときに身の回りで起きた際にも落ち着いて対応できるよう、今からできる備えを一緒に考えていきましょう。


✅この記事で分かること

  • 災害時に薬が手元になくなるとどうなるか
  • お薬手帳が避難所や医療支援で果たす役割
  • 分包(一包化)による服薬ミスの防止法
  • ジェネリック医薬品の災害時メリット
  • DMAT(災害派遣医療チーム)との連携に必要な備え
  • 家族全員分の薬情報をどう管理すべきか
  • 今すぐできる「薬の備えチェックリスト」

🔶なぜ「薬の備え」が命を守るのか?

災害時は、病院や薬局が閉鎖されたり、薬の供給が止まったりすることがあります。
特に持病のある方や高齢者にとって、薬が切れることは命に関わる問題です。

✅「備え」は、あなたと家族の命を守るライフラインです。
✅そして今、佐賀関ではその“備えの有無”が現実の安心感を左右しています。


📘1. お薬手帳は“命のパスポート”

避難所では、医師や薬剤師が最初に確認したい情報が「お薬手帳」です。
服薬歴・アレルギー・副作用歴などが分かることで、再処方や服薬支援がスムーズになります。

🔸備えのポイント

  • 紙の手帳は防水ケースやジップロックに入れて保管
  • 電子版アプリも活用(ただしスマホの充電切れに注意)
  • 家族分もまとめておくと、避難時に安心

💊2. 分包(一包化)で服薬ミスを防ぐ

避難生活では、薬の管理が難しくなります。
複数の薬を服用している方は、「一包化(いっぽうか)」を活用しましょう。

🔸メリット

  • 服用時間・薬名が印字されているので、支援者にも伝わりやすい
  • 高齢者や認知症のある方に特に有効
  • 主治医または薬局で「一包化を希望」と相談することで対応可能

💡3. ジェネリック医薬品で選択肢を広げる

災害時は、物流の混乱で先発医薬品が手に入らないことも
ジェネリック医薬品に切り替えておくと、他の薬局や支援物資でも代替しやすくなります

🔸備えのポイント

  • 医師・薬剤師に相談して、ジェネリックへの切り替えを検討
  • お薬手帳に「ジェネリック可」と記載しておくと、現場での判断が迅速

✅災害時の薬の備えチェックリスト

チェック項目目的備え方の例
お薬手帳を持ち歩いている(紙・電子)医療支援者が服薬歴を確認できる紙は防水ケースに、電子はスマホアプリに登録
分包(一包化)にしている飲み間違い防止・支援者が内容を把握しやすい主治医または薬局で「一包化希望」と相談する
ジェネリックに変更済み or 可の意思表示あり災害時に代替薬が手に入りやすくなる医師・薬剤師に相談し、お薬手帳に「ジェネリック可」記載
予備薬を1週間分程度確保している災害直後の供給停止に備える定期通院時に「予備薬希望」と伝える(医師の判断が必要)
家族の薬情報も把握している同伴避難時の服薬支援に役立つ家族分のお薬手帳をまとめて保管・記録しておく
薬の保管場所を家族で共有している緊急時にすぐ持ち出せるようにする非常持ち出し袋に入れる/家族で場所を共有しておく

🔍このチェックリストは、避難所での服薬支援や医療連携をスムーズにするための実践ツールです。
家族みんなで確認し、日常の防災に役立てましょう。


🧑‍⚕️DMAT・薬剤師と連携するために

佐賀関の火災では、発災翌日からDMAT(災害派遣医療チーム)や薬剤師が現地で活動し、避難所でのトリアージや服薬支援、医薬品の配布などが報道されています
こうした支援を受ける際、本人の薬歴が分からないと、適切な処方が難しいのが現実です。

🔑「お薬手帳」「分包」「ジェネリック」は、支援者との連携を助ける“鍵”になります。
🔔そして今も、避難所ではその備えが支援の質を左右しています。


🕊まとめ:今できる備えが、未来の安心に

災害はいつ起こるか分かりません。
薬の備えは、自分と家族の命を守るための“日常の防災”です。

✅佐賀関では今も避難が続いています。
✅その現場から学べることを、私たちは日常に活かすべきです。

今日からできることを、ひとつずつ始めてみましょう。


📝編集後記

薬剤師として日々の業務に携わる中で、災害時の医療支援や服薬管理に関する報道や事例を通じて、「薬の備えがあるかどうか」で安心感が大きく変わることを強く感じています。
佐賀関の火災でも、避難所での医療支援においてお薬手帳や分包の有無が支援の質に影響する場面が報告されており、平時からの備えの重要性が改めて浮き彫りになりました。また、避難所ではインフルエンザなどの感染症も広がりやすく、薬の備えと同時に感染対策の意識も欠かせません
こうした教訓をもとに、日常の中でできる備えを多くの方に伝えていくことが、未来の安心につながると信じています。

📎関連記事:災害時の感染症対策にも注意を

避難所では、寒さや密集環境の影響でインフルエンザなどの感染症が広がりやすくなることも報告されています。
特に高齢者や基礎疾患のある方は重症化リスクが高いため、ワクチン接種やマスク・手洗いなどの基本的な感染対策も重要です。

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