結論:めまい、立ちくらみ、足がつる、頭痛、吐き気、強いだるさなどは熱中症の初期症状としてみられます。意識がはっきりして自力で飲める場合は、涼しい場所へ移動して体を冷やし、経口補水液などを少しずつ補給します。
返事がおかしい、意識がない、けいれんがある、自力で飲めない場合は、無理に飲ませず119番へ連絡してください。
熱中症の初期症状|早めに気づきたいサイン
暑い場所にいた後、次の症状が出たら熱中症の可能性があります。室内でも起こるため、「屋外ではないから大丈夫」とは限りません。
- めまい、立ちくらみ
- 手足のしびれ
- 筋肉のこむら返り(足がつる)
- 大量の発汗、または暑いのに汗が出ない
- 気分が悪い、頭痛、吐き気
- 体がだるい、力が入らない、普段と様子が違う
症状に気づいたら活動を中止し、涼しい場所へ移動して衣服をゆるめ、首・脇の下・足の付け根などを冷やします。返事がおかしい、意識がない、けいれん、自力で飲めない場合は119番へ連絡し、飲み物を無理に飲ませないでください。
経口補水液とスポーツドリンクの違い
| 比較項目 | 経口補水液 | スポーツドリンク |
|---|---|---|
| 主な目的 | 脱水時に水分と電解質を補う | 運動時・日常の水分やエネルギー補給 |
| 塩分 | 一般に多い | 一般に少ない |
| 糖分 | 一般に少ない | 一般に多い |
| 向いている場面 | 大量発汗などによる軽い脱水が疑われ、意識がはっきりして自力で飲めるとき | 脱水症状がない状態での運動中など |
経口補水液は普段の水やお茶の代わりに常用する飲料ではありません。塩分や糖分を含むため、高血圧、心臓病、腎臓病、糖尿病などがある方や、水分・塩分制限中の方は医師・薬剤師へ確認してください。商品ごとに表示が異なるため、容器の注意事項にも従います。
家庭で経口補水液を作る方法と注意点
市販の経口補水液がすぐに用意できない場合、日本赤十字社が紹介する自作方法は次のとおりです。
材料
- 清潔な飲料水:1リットル
- 砂糖:40g(大さじ4杯半程度)
- 食塩:3g(小さじ1/2杯程度)
清潔な容器に入れ、完全に溶けるまでよく混ぜます。計量スプーンは製品や量り方で誤差が出るため、可能ならキッチンスケールで重さを量ってください。
自作するときの注意点
- 濃さを自己判断で変えない:塩や砂糖が多すぎると体へ負担をかけるおそれがあります。
- 清潔な水と容器を使う:保存料がないため、作り置きには向きません。
- コップへ移して飲み、その日のうちに使い切る:残ったものは廃棄します。
- ジュースや牛乳を混ぜない:糖分・塩分の濃度が変わります。
- 市販品と同じ品質ではない:可能であれば、成分が調整された市販の経口補水液を優先します。
吐き続ける、自力で飲めない、意識がおかしい、症状が改善しない場合は、自作の飲料で様子を見ず医療機関への搬送・119番通報を優先してください。
初期症状があるときの対処手順
- 活動を中止する:運動や作業をすぐにやめます。
- 涼しい場所へ移動する:冷房のある室内や風通しのよい日陰へ移ります。
- 体を冷やす:衣服をゆるめ、首・脇の下・足の付け根を冷やします。
- 少しずつ補水する:意識がはっきりして自力で飲める場合に限り、経口補水液などを補給します。
休んでも症状が改善しない、吐き続ける、症状が悪化する場合は医療機関へ相談してください。
よくある質問
水だけではいけませんか?
日常の水分補給では水やお茶も役立ちます。ただし、大量に汗をかいた後や軽い脱水が疑われる場合は、水分と電解質を補える経口補水液が選択肢になります。経口補水液を普段の飲み物として常用する必要はありません。
経口補水液は一気に飲んでもよいですか?
吐き気がある場合は、一度に大量に飲まず少量ずつ試します。自力で飲めない、飲んでも吐き続ける場合は無理に飲ませず、救急要請や医療機関への相談を優先します。
子どもや高齢者も同じ対応ですか?
子どもや高齢者は脱水や体調悪化に気づきにくいことがあります。普段と反応が違う、ぐったりしている、飲めない場合は早めに医療機関へ相談してください。持病がある方は主治医の指示を優先します。
まとめ
- めまい、立ちくらみ、足がつる、頭痛、吐き気、強いだるさは早めに気づきたい症状です。
- 経口補水液はスポーツドリンクより一般に塩分が多く糖分が少なく、軽い脱水時の補水を目的とします。
- 自作する場合は水1L、砂糖40g、食塩3gを正確に量り、その日のうちに使い切ります。
- 意識障害、けいれん、自力で飲めない場合は無理に飲ませず119番へ連絡します。
参考資料・情報確認日
情報確認日:2026年8月5日
安全にお読みいただくために
本記事は一般的な医療・医薬品情報を提供するもので、個別の診断や処方を行うものではありません。処方薬を自己判断で中止・変更しないでください。妊娠・授乳中、小児、高齢者、腎臓・肝臓の病気がある方、ほかの薬を使用中の方は、医師または薬剤師へご相談ください。症状が強い、急に悪化した、長引く場合は医療機関を受診してください。
参考にした公的情報
情報確認日:2026年8月6日
